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外国語の習得(1)


海外での活動を考える時に多くの日本人がネックに思うのは語学ではないでしょうか?

 高校時代の話にも書きましたが私は英語が大の苦手でした。医者になってから、最先端の医学は英語で読まねばならないということを知ったのですが、だからといって英語を勉強する時間などなく、(いやというよりはやりたくなかったといった方が正確かもしれません)医局の研究室に来てくれる英語の先生からも逃げ回る始末でした。もちろん話せたらなあという気持ちは十二分にあったんですが。

 好奇心だけは人一倍あったので、ボスのお勧めに従い、そんな状態のままで、30代で単身アメリカ留学に突入。本当〜に困りました。免疫学教室で実験を主として入ったのですが、ラボ(研究室)に日本人は誰もいません。確信を持って日本語で話しかけた人に?の顔をされ、実は韓国から来た研究者だったことも。

 初日にボスから分厚い英語の文献を沢山渡され、これを読んで実験計画を立てるようにと言われ頭が真っ白に。。。ラボミーティング(研究会議)で話していることは全くわからない(連絡事項さえ!)、2週間に一度のボスとの話し合いでもロクに話せません。ベンチの隣に座っていた香港出身中国人の共同研究者のポスドクS君に、話せなかったら書いていった方がいいよと言われ、言いたいことは全部メモするようにしました。彼は中国人なので、親切にも漢字で言葉を書いてくれて初めて、あ、わかった!ということも。

 で、ひらすら実験の日々。。。。

その頃、週末に、仲間同士で各自持ちよりで自宅でやるパーティーによくいったのですが、何か聞かれても大体の場合、ちょっとにっこりして黙っています。You are mysterious....と言われましたが話がわからなかっただけなんです。楽しいこともありますが、長くいるのは初めは苦痛でした。

(続きます.....)

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